住職のひとりごと (令和6年6月21日)

半夏生

 西方寺の南門の右側の掲示板には、昨年の10月24日から『二十四節気・七十二候』のポスターを掲示しています。『二十四節気(にじゅうしせっき)』とは、春夏秋冬をそれぞれ6つに分けることで、1年を24に当分し、それぞれの季節に相応しい名が付けられています。季節の訪れを一歩先んじて察知することができる暦です。

 この二十四節気のポスターを変える時に他のポスター(山門の掲示板と南門の左側の掲示板)も変えることにしています。

 今日(6月21日)からは『二十四節気』の『夏至』です。一年でいちばん昼の時間が長くなる頃で、今日(6月21日)を境に段々と日が短くなっていきます。

 『七十二候(しちじゅうにこう)』とは、さらにその二十四節気の各一気(約15日)を約5日ごとに初候、二候、三候と3等分し、1年を72に分けたものをいいます。それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、季節を5日と短く区切ることで季節の移ろいを仔細に示しています。

 今年は、7月1日〜5日の5日間の七十二候が『半夏生(はんげしょうず)』。半夏(カラスビシャクという薬草)が生え始める頃で、田植えを終わらせる目安にされてきました。

 半夏(カラスビシャク)とは別に、ハンゲショウという名前の植物もあります。ハンゲショウの特徴は葉の半分が白く染まることです。漢字では、半夏生(はんげしょうず)の頃に花を咲かせることから『半夏生』、葉の半分が白くなることから『半化粧』などと書くそうです。

 西方寺の玄関の横にも半夏生(ハンゲショウ)が咲いています(下の写真)。