住職のひとりごと (令和6年7月6日)

地蔵堂(墓地の入り口)

 西方寺の墓地の入り口、右側に小さな地蔵堂があります。その地蔵堂の鈴と綱とを新調しました。

 下の写真 左側が旧来の状態で、鈴の下半分が破損して無くなり、鈴緒も半分切れた状態でした。

 上の写真 右側が現在の状態です。鈴と綱を新調しました。

 この鈴を『本坪鈴(ほんつぼすず)』と言い、この本坪鈴を鳴らす綱を『鈴緒(すずお)』と言います。

 この綱をなぜ鈴緒と言うのかネットで調べて見ました

 『緒』と言う言葉には、『魂をつなぐもの・いのち・玉の緒』と言う意味があります。そして『ヘソの緒』と言う言葉もあります。『ここ』と『向こう』を繋ぐものとしての『鈴緒』なのです。

 この鈴緒の先は、ずぅーと伸びて、仏様の世界のお地蔵様に繋がっている。この『鈴緒』に触ることによって、この『鈴緒』を振ることによって、お地蔵様のお力を頂くことができるのです。

 鈴を鳴らすことは参拝の合図だけではなく、お地蔵様に鈴の美しい音をおそなえする意味があります。 お地蔵様におそなえすると同時に、鈴の音は、それを鳴らす私たちの心をも美しくしてくれます。