住職のひとりごと (令和6年10月8日)

知恩院 勢至堂

 今日は久しぶりに浄土宗 総本山 知恩院へ行ってきました。

 知恩院の御影堂(本堂)の前に大きなパネルが掲げられていました。(下の写真)

 近づいて見ると、私が令和4年度末まで奉職していた上宮高等学校の書道パフォーマンス部の作品でした。(下の写真)

 上宮高等学校の生徒たちが頑張っている様子が推察できて、うれしい気持ちになりました。

 今日、知恩院へ来たのは、知恩院の勢至堂(下の写真)が令和6年11月1日から6年間の半解体修理工事に入ります。それに伴い、安全祈願法要ならびに勢至堂の本尊勢至菩薩の撥遣式が行われ、その案内を頂いたからです。

 今でこそ知恩院の本堂は御影堂ですが、御影堂ができるまではこの勢至堂が知恩院の本堂でした。また、知恩院の境内に現存する建物では最も古い建物です。

 私が大学生の頃は、浄土宗の僧侶になるには3通りの方法がありました。1つ目の方法は、京都の佛教大学か東京の大正大学の仏教学部を卒業する方法。2つ目の方法は、京都にある佛教大学の専門学校を卒業する方法。3つ目の方法は、夏休みに3週間の少僧都養成講座を3期受講する方法。この3通りの方法です。

 私は3つ目の方法で、浄土宗の僧侶になったのですが、その少僧都養成講座の1期目の3週間を、この知恩院の勢至堂で昭和52年の8月に受講しました。3週間、この勢至堂に泊まり込んでの受講でした。今から45年も昔の話になります。

 その勢至堂の修理工事安全祈願法要並びに勢至堂本尊撥遣式の案内を頂いたので法要に参加してきました。