住職のひとりごと(令和5年1月1日)

令和5年元旦に寄せて

 開けましておめでとうございます。新しい年、令和5年の幕開けです。今年は卯年(うどし)、いわゆる兎(うさぎ)年です。また今年の干支は『癸卯(みずのと・う)』となります。さて、この1年、私たちにとってどのような1年になるのでしょうか。

 私もそうですが、多くの人が毎年「今年こそは◯◯するぞ」という抱負を胸に抱き、新年をスタートさせることでしょう。月日が流れ年末になって、年始の抱負を達成できた人は20%ということがネットに出ていました。達成できなかった人は37%。それ以外の人はというと、年始の抱負を覚えていない忘れてしまった人が42%もいたということです。

 これは日本での調査結果ということですが、アメリカ人は年始の抱負を達成できた人が8%、イギリス人は年始の抱負を達成できた人が12%というような記事もネットで見つけました。それからすると日本人の年始の抱負の達成率は高い方ですね。

 新年に抱負を立てるという伝統は、約4000年前、古バビロニア時代にまで遡るそうです。古バビロニアの人々は、年の初めになると神々に誓いを立てていて、その習慣は一般的だったそうです。これが現代にまで脈々と受け継がれてきたということです。

 現代の年始の誓いの内容には地球上の地域によって微妙な文化的差異があるようで、アメリカでは健康にまつわるもの、インド亜大陸ではキャリアアップ、そしてロシアでは教育に関する誓いを立てる傾向があるとのことです。さて皆様はどのような年始の抱負を胸に抱かれたことでしょうか。

 私の今年の抱負は、お茶のお稽古(裏千家)を始めたので、習ったお稽古がしっかりと自坊の茶室でできることです。