住職のひとりごと(令和5年9月3日)

『てらギャラ』について

 来年(令和6年)は法然上人が浄土宗を開かれて850年に相当します。その浄土宗開宗850年慶讃事業の一つとして、寺院特別大公開『てらギャラ』が実施されます。 西方寺もこの『てらギャラ』に参画いたします。

 西方寺では、1月19日に修正会、3月19日に春彼岸会、8月7日前後〜8月15日にお精霊迎え並びに棚経、8月19日に盆施餓鬼、9月19日に秋彼岸会のお勤めを檀信徒の皆様を対象に行っております。

 『てらギャラ』は、上記のような檀信徒の皆様のみを対象とした儀礼ではなく、期間を定めてお寺を檀信徒の皆様や一般の皆様に公開し、たくさんの方々に浄土宗寺院の本堂(ご本尊:阿弥陀如来様)に参拝いただくことで、今まで以上にお念仏が広がり、『地域に開かれた寺院』、『地域に根ざした寺院』を目指す事業です。

 西方寺『てらギャラ』の開催期日は、秋彼岸会(9月19日)の翌日9月20日(水)〜22日(金)を第1期の開催としました。土・日は年忌法要などで西方寺の本堂を使うので、平日の開催となりました。日曜日は無理ですが、何とか土曜日の開催をと思い、10月6日(金)〜7日(土)を第2期の開催としました。

 さて、西方寺『てらギャラ』の開催内容ですが、私が裏千家の茶道を習い初めてちょうど1年が経過したので、庭の茶室『無量寿庵』で薄茶の接待をしたいと思っています。茶室での正座を苦にされる方も多くおられるので、椅子席にしました。茶室で使える客用の机と椅子を発注しています。9月20日に間に合えばいいのですが。間に合わなかったら、有り合わせの机と椅子で対応することにします。

 西方寺の書庫に昭和60年頃に大法輪閣から限定復刻された『重文 法然上人繪傳(弘願本全3巻)』を見つけたので、その第1巻を本堂に展示します。長さ約10メートルの巻物です。本堂の端から端まで広げても数十センチが巻いたままでの展示です。先代住職が買い求めていたものだと思いますが、ほとんど真っ新の状態で書庫にありました。

 西方寺には多くの掛軸が保管されています。その一部を展示したいと思います。

 西方寺の御朱印も準備しています。

 令和版の結縁交名を設置しています。結縁交名については、後日、この住職のひとりごとに書かせてもらいます。

 西方寺『てらギャラ』の期間中、西方寺の本堂へご自由にお越し下さい。茶室で薄茶を接待したいと思っています。