住職のひとりごと(令和5年11月13日)

炉の炭 火起こし

 寒くなってきました。11月になって茶室の炉に炭火を入れ始めましたが、最初の頃は暑いくらいだったのが、炉の炭火で暖かさを感じる今日です。 昔はお寺でも冬は火鉢を使っていて、炭火を使っていましたが、火鉢を使わなくなって25年以上経つのでしょうか。茶室『無量寿庵』の炉は炭火です。ガスコンロがあれば『火起こし器』に炭を入れて、コンロにかければいいのですが、西方寺はオール電化にしてしまっているので、ガスコンロはありません。手軽なカセットガスコンロを使っての炭火の火起こしは禁止されているので出来ません。そこで使っているのが、固形燃料(下の写真 左)を使う『木炭着火コンロ』(下の写真 右)です。

 『火起こし器』(下の写真 左)に『炭斗箱』(下の写真 右)から炭を入れます。

 『木炭着火コンロ』に入れた固形燃料に火をつけ(下の写真 左)、炭を入れた『火起こし器』をセットします(下の写真 右)。

 『火起こし器』に蓋をして(下の写真 左)、待つ事約15分、炭に火が十分着火したので、『火起こし器』を『台十能』に入れて(下の写真 右)、茶室の炉へ着火した炭を運びます。(

 炉に着火した炭を入れ(下の写真 左)普段のお稽古で炭点前ではないので炭の入れ方は我流ですが、釜をかけたら出来上がりです(下の写真 右)。